Arch Museum ときたま B'z

今話題のPBL (課題解決型学習) を実は中学で受けていた件②

こんにちは、中の谷のナウシカです。

 

前回PBL (課題解決型学習) を中学校の時にいつの間にか受けていたというお話をしました。

 

 

arch-museum.hatenablog.com

 

 

今回はその続きで2年生と3年生の授業について書いていきます。

伝説の人工うんこを作る実験です。

 

 

~消化と吸収の分野~

 

先生「今回のテーマは人工うんこ💩 みんなうんこ作ってくれ!」

 

生徒「ま、まじで…」

 

先生「体内の消化の様子を再現すればできるよ(o^-')b 」

 

大雑把に言うと、

 

  • 口…食べ物を細かくする、アミラーゼでデンプンをマルトースに分解する
  • 胃…ペプシンを分泌して酸性にする
  • 十二指腸…アルカリ性のすい液を分泌し、中和する
  • 小腸…トリプシン、リパーゼ、胆汁などさまざまな消化酵素を分泌し、栄養を吸収する
  • 大腸…水分を吸収、便をためておく

 

といった消化のはたらきを実際に再現しようというのです。

 

f:id:bz-badcommunication-nak:20170531152608g:plain

出典:消化器系(1) 食べ物を消化吸収する胃と腸の話 | 私たちの身体の不思議 | 秦順一の中学生の知識でわかる 私たちの身体の不思議

 

 

 

実際どのように行ったかというと、

  1. まず袋に食べ物を入れます
  2. 口…食べ物を砕く、袋に自分の唾を入れる
  3. 胃…塩酸を入れ酸性にする
  4. 十二指腸…塩化ナトリウムを入れて中和する
  5. 小腸…市販の酵素を入れる
  6. 大腸…保温庫に保存

もちろん本物の人間が消化にかける時間と同じ時間をかけて行います。

 

というなんとも簡単な方法でうんこを自分たちで作ってしまいました。

 

ところが、実際にできたうんこはなんと

 

白っぽいうんこだったのです!

 

臭いも全然うんこじゃない!

 

これはもうどうして?と思わざるを得ません。

 

本物の消化酵素じゃないとダメなのか、足りない酵素があるのか、栄養が吸収しきれていないのか等々いろいろ考えるわけです。

そして、その仮説が正しいかどうか検証する。

それを繰り返していきます。

 

授業時間の関係上完璧なうんこにはならなかったと記憶してますが、この過程がなんともおもしろかったです。

見えない体内でどんなことがおこっているのか、うんこがどうやって生成されるのか、間近で見れるんですから。

いかに本物のうんこに近づけることができるか熱中してしまいました。

 

 

先生「みんなの作ったうんこ、まとめて保温庫に入れとくね👍」

 

生徒「いいかみんな、保温庫絶対開けちゃダメだぞ」

 

 

 

たしか卒業まで保存されていた気がします。

しかも長期間保存されていた人工うんこは天然うんこと同様の鮮やかな茶色と香ばしい臭いを放っていました。

ついに天然うんこの養殖に成功したのです。

 

f:id:bz-badcommunication-nak:20170531161043p:plain

 

 

 

 

~力の分野~

 

先生「卵何個あれば人が上に乗ってもつぶれないかな(´・ω・`)?」

 

生徒「そもそもなんで卵の上に乗るんだよ」

 

先生「卵1つがどれだけの重さに耐えられるか各自実験して求めてみて(・ω・`人)」

 

実験を正確に行って正確なデータを得るってすごく難しいんですよね。

卵1つが耐えられる圧力を慎重に慎重に調べていきました。

 

f:id:bz-badcommunication-nak:20170531161330j:plain

 

 

 

~天気の分野~

 

先生「天気図自分で作ってみよう\(^-^)/  ラジオで全国の天気を読み上げているから、それをこの用紙に記入して等圧線を書くんだよ!」

 

生徒「理科のリスニング再び((( ;゚Д゚)))」

 

先生「テストでも放送で流すからちゃんと書けるようにね!」

 

新聞で見る天気図、あれ自分で作れるんですよ。知ってました?

天気図記入用紙というものが売っていてそれを使えばだれでも天気図が書けちゃいます。

 

 

f:id:bz-badcommunication-nak:20170531152243p:plain

出典:気象のお部屋

 

 

他にもたくさんいろいろな実験を行ってきました。

今振り返ることで気付けることもあります。

 

良かったこと

  • ただ教科書を読むより明らかに実験を通じて行った方が分かりやすい (僕が高校で物理や化学を残念ながら嫌いになってしまった理由は高校の授業では座学最優先みたいなところがあったからでないかと考えられる)
  • 実験を正しく行って誤差の少ないデータを得ることの難しさが分かる
  • 記憶に残りやすい(5年以上も前のことなのにこれだけ覚えていたことに驚き)
  • 失敗を恥じなくなる(むしろ実験で失敗した方が考察が多く得られて結果的に学んだことが多い)
  • 教科書の内容にとらわれず、必要があれば発展的な内容を自分で調べるようになる(情報を自分で入手していく力が養われる)
  • 得られた結果をただ結果だけ捉えるのではなく、なぜその結果になるのか原因を考えるようになる
  • 自分で実験方法を考えるのは楽しい
  • 実験器具を割と自由に使わせてもらえた

 

感じた課題

  • 教科書の内容や問題演習は各自行わなければならないので、それができない生徒は試験で悲惨
  • 保護者からの理解が得られにくい(授業形式に賛否が分かれる)
  • 何のためにやっているのかを自覚できないと、ただの受け身の学習と大差なくなる

 

こんな感じです。

僕の中学では一学年160人近くに対し、この理科の先生一人だけでした。

なのに生徒各自の実験を十分にサポートしていたのは今考えると言葉になりません。

 

 

高校でもっとPBLが導入されると良いと思うんですけど、入試制度が変わっていかないと導入しにくいですよね。

それでも徐々に変わりつつあるのでこれからに期待したいです。

 

 

以上、実はPBLを受けていた件でした。

 

では、(*・ω・)ノ